「オリエンテーリングの工夫いろいろ」の書
イベント内容検討ミッション
数年前、収穫祭イベントの打合せの場で、
「買い物やステージイベント以外に、お客さんを楽しませることを考えろ」
というミッションが下りました。
長時間楽しんでもらうための何かを考えろとのこと。
「確かに、それは必要かもしれない」と思いながらも、どうしたものかと模索するの巻。
考え抜いた末、会場内だけに限らず、近辺を周遊しながら地域のことを知ってもらう取組として、『オリエンテーリング』を実施することにしました。
オリエンテーリングの工夫
会場周辺のマップを作成し、数カ所のチェックポイントを設けて、楽しみながら地域を巡ってもらうことにしました。
頭を悩ましながら、考えた工夫は次のとおり。
マップ
少しでも興味を持ってもらうよう、古文書風に作成して、宝の地図のような雰囲気を醸し出すデザインにした(レイアウトにも配慮)。
名所の彫刻なども素材として使った。
チェックポイント
見て欲しい場所(名所、イベント展示)や知って欲しいことなどを盛り込んで設定。
子どもから大人まで幅広い年代に受け入れられるような内容を検討した。
チェックポイントは無人のため、クイズ形式にして訪問しないと分からないようにしたり、そこにあるシールを貼らなければならなかったり、写メを撮らなければならなかったりと、ミッション達成をしたという証拠が分かるような仕組みにした。
ミッションには、「地域の好きなところを答えよ」というアンケートのようなものも含めた。
景品
遠い場所、近い場所などの難易度を設定。
全てのミッションを達成しなくても、8割ほど正解すれば景品を出すようにした。
完全コンプリートの場合は、ランク上の景品を与えた。
景品は、地域のオリジナルグッズ。
その他
東日本大震災の数ヶ月後であったため、マップを100円で販売し、その売上げについては募金をするということにした。
オリエンテーリングの効果
上述のように、かなりの思いを巡らせて渾身の作として実施に臨んだものの、参加者は10人弱という散々たる結果でした。
その理由は、分かっています。
内容というより、やり方ですね。
- スタッフ不足。本部で受け付けていたが、主となる担当を決めずに対応。
- 一応、受付をする者にルール説明をしたが、上手く伝わっていなかった。
- 情報発信不足で、大部分のお客さんは知らない状態。
翌年も実施したのですが、その時は天候に阻まれ。
外への誘導だったのですが、雨の中でもやってみようという人は少数でした。
何にしても、スタッフは不足していたし(というか、オリエンテーリング担当者はいなかった)。
あくまで、暇つぶしの余興くらいにしか考えられていなかったので、当然と言えば当然の結果でした。
もし、やるのであれば、スタッフの確保や運営の仕方をしっかり考えた上で実施することをオススメします。
普通はそうですよね(苦笑)