「アンケートづくりは、コマンドに見習え」の書
コマンドって、実はすごいシステム
コマンドって、すごく効率的なシステムなんですよ。
【はい・いいえ】とか、【たたかう・まほう・にげる】とかのアレです。
「何いってんだ?」感もあるかもしれませんが、その昔、コマンドではなく、文字入力をしていました。
北に行くとか、○○(アイテム)をとるとか。
聞いたこともないかもしれませんが、アドベンチャーゲームの「ゾーク(Zork)」だったり、「トランシルバニア」だったり。
慣れない者にとっては、どういう言葉を入力してよいのか分からず四苦八苦。
トランシルバニアなんて苦労してクリアしたにもかかわらず、最後に「OK」という文字がチカチカして終わりw
友人間で、「OK・チカチカ」という言葉が流行りましたww
King's Questってゲームは、外国人の感覚なのか、クリエーターの感覚なのか、かなり突拍子もない作り込みで、「このアイテムを、よもやこんな風に使うなんて!」って場面が多く、かなり悩みました。
ただ、それだけに問題が解けたときの嬉しさはひとしおであったことを思い出します。
ま、それだけ、コマンドがなければ苦労をするということです。
コマンドをアンケートに引用してみる
今回は、コマンドを「アンケート」に結びつけて書きたいと思います。
仕事で小中学校にアンケートを依頼したことがあったのですが、1回目まず失敗しました。
というのも、アンケートを何に使うのかという目的をハッキリと提示できていなかったから。かなり手厳しい言葉も受けました。
それを反省し、2回目実行するときは、ある校長先生にアドバイスをいただきました。
先生は非常に忙しい。そのような中、できれば通常業務以外は関わりたくないと思っている。
もし、協力して欲しいのなら、先生の負担をできるだけ軽減しなさいと。
- まず、目的を明示すること。
- その文書を、各担任の先生に届くように枚数を用意すること。
- 先生が配布しやすいよう、学年毎・クラス毎にキチンと分けること。
- 内容は、A4版1枚(片面)に収めること。
- 質問は、簡単明瞭にすること。
- 質問への答えは、選択制にすること。
- 行間や文字の大きさにも注意して、見やすいレイアウトであること。
案を作成し、一応見てもらったところ、赤ペンがかなり入りました。
また、回収は自分で行うことという指示もあり、けっこう苦労をしたものの、おかげで小中学校95%程の回答率を得ることができました。
いや、本当に感動しましたね。
ドラゴンクエストのコマンドも、当初は、「はなす」や「しらべる」などありましたが、シリーズを追う毎にボタン一つで、人と話せたり、ものを調べる、宝箱を開けるなどといったことが可能となりました。
これにも、いたく感動した次第です。
相手が答えやすいように、プレイしやすいようにと、効率化に向けた姿勢って、とても大事だと思います。
アンケートについて、学びたい方は↓の本もお薦めです。